◆不定期日記ログ◆
CATEGORY さすらい
- ■2006-04-26
- Advent Desert―乾いたダンス
仕事で中田島砂丘(浜松)の写真が必要になった。期限は5月半ば。
中田島砂丘といえば風紋。地面を伝わる砂のオーバードライブ。
これをバッチリ撮るために、事前に仕入れた情報を整理する。
つまり「ただちに25日に休暇を取る手続きと根回しを行い、Einsに連絡。帰宅後準備をして電車に飛び乗り浜松に向かい、Eins宅に泊めてもらったうえで朝イチで砂丘撮影を行い、昼は時間をつぶして夕方再び砂丘へ」ということだな!
まず仕事を調整。明日一日席をあけてもたぶん大丈夫。
続いて休暇の申請。
「明日、お休みさせてほしいんですが」
「どうした」
「天気がよさそうなので、朝夕の中田島砂丘の写真を撮りに浜松へいこうかと」
「じゃあ終日出張取材だね」
「あの、朝夕だけで、昼間は駅周辺をぶらぶらしてようと思ってますので、申し訳ないので代休で…」
「仕事に使うんだから取材で行ってきなさい」
や…休みが貰えなかったッ!!
のしかかる「いい写真撮ってきなさい」というプレッシャー!
こうして25日は出勤日あつかいとなった。
さすがに出張費を請求する勇気はない。
こうして社内での根回し完了。
ちなみにこの時点ですでに24日17時。
さあEinsにメールだ。
「今夜泊めて。明日7時前に起こして。」
俺が確実に「突然押しかけてくる奴ランキング」の首位の座にさん然と輝いた瞬間だった。
翌朝、6時起きで砂丘へ向かった。
登校前のEinsも付き合ってくれた。

中田島砂丘 ヤバイ。砂丘ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
砂丘ヤバイ。
まず広い。もう広いなんてもんじゃない。超広い。
だが日本じゃあ3番目だ。
「なにぃっ!では一番はなんだと…」
そりゃ鳥取砂丘ですけどね。
しかしそれでもこの広さ。視界に何もなさすぎて眩暈がしてきたわ。
ここはこの世の果てではないだろうか。
絶望的な光景。
まさに「絶望」を具現化したかのような光景。
「こんなところでサンドイッチ食ったら砂まみれだよね。サンドだけに。」
「砂を噛むような思いをするだろうね。砂だけに。」
うまいことを言っても絶望感はなくならない。
一時間半くらい砂丘をさまよったすえ、9時過ぎに撤収。
会社の仕事が始まるころ撤収するというタイミングにやや罪悪感を覚えるが、砂丘を歩いたことによる予想以上の疲労で相殺された。
夕方17時、こんどは浜松にいる妹さんの用事でやってきた安藤くんを連れて、ふたたび砂丘へ。
風がふきすさび、日が暮れゆく砂丘は、さらに絶望的な光景だった。
そのうち砂丘の向こうから、やたらトゲトゲした服を着てバイクにのったモヒカンの男が「ヒャッホー」とか言いながらやってきて、水も食料も奪われてしまうのではないかと心配するくらい、世紀末だ。
中田島砂丘、それは最後のフロンティア。
朝ごはんまでご馳走になったEins、予定のついでに中田島行きを強行してくれた安藤くん、ディ・モールト グラッツェ!
おかげで取材クオリティの写真がたくさん撮れました。
中田島砂丘といえば風紋。地面を伝わる砂のオーバードライブ。
これをバッチリ撮るために、事前に仕入れた情報を整理する。
- よく晴れた、風の強い日でなければならない
- 太陽の傾いている夕方か朝だとくっきり撮れる
- 天気予報によると25日快晴。26日以降曇りマークが混じる
- GWになると、浜松まつりのため粋でイナセな若衆が押し寄せる
- 以前、浜松在住の友人Einsが「浜松に来るようなことがあったら連絡求む」と言っていた
つまり「ただちに25日に休暇を取る手続きと根回しを行い、Einsに連絡。帰宅後準備をして電車に飛び乗り浜松に向かい、Eins宅に泊めてもらったうえで朝イチで砂丘撮影を行い、昼は時間をつぶして夕方再び砂丘へ」ということだな!
まず仕事を調整。明日一日席をあけてもたぶん大丈夫。
続いて休暇の申請。
「明日、お休みさせてほしいんですが」
「どうした」
「天気がよさそうなので、朝夕の中田島砂丘の写真を撮りに浜松へいこうかと」
「じゃあ終日出張取材だね」
「あの、朝夕だけで、昼間は駅周辺をぶらぶらしてようと思ってますので、申し訳ないので代休で…」
「仕事に使うんだから取材で行ってきなさい」
や…休みが貰えなかったッ!!
のしかかる「いい写真撮ってきなさい」というプレッシャー!
こうして25日は出勤日あつかいとなった。
さすがに出張費を請求する勇気はない。
こうして社内での根回し完了。
ちなみにこの時点ですでに24日17時。
さあEinsにメールだ。
「今夜泊めて。明日7時前に起こして。」
俺が確実に「突然押しかけてくる奴ランキング」の首位の座にさん然と輝いた瞬間だった。
翌朝、6時起きで砂丘へ向かった。
登校前のEinsも付き合ってくれた。

中田島砂丘
砂丘ヤバイ。
まず広い。もう広いなんてもんじゃない。超広い。
だが日本じゃあ3番目だ。
「なにぃっ!では一番はなんだと…」
そりゃ鳥取砂丘ですけどね。
しかしそれでもこの広さ。視界に何もなさすぎて眩暈がしてきたわ。
ここはこの世の果てではないだろうか。
絶望的な光景。
まさに「絶望」を具現化したかのような光景。
「こんなところでサンドイッチ食ったら砂まみれだよね。サンドだけに。」
「砂を噛むような思いをするだろうね。砂だけに。」
うまいことを言っても絶望感はなくならない。
一時間半くらい砂丘をさまよったすえ、9時過ぎに撤収。
会社の仕事が始まるころ撤収するというタイミングにやや罪悪感を覚えるが、砂丘を歩いたことによる予想以上の疲労で相殺された。
夕方17時、こんどは浜松にいる妹さんの用事でやってきた安藤くんを連れて、ふたたび砂丘へ。
風がふきすさび、日が暮れゆく砂丘は、さらに絶望的な光景だった。
そのうち砂丘の向こうから、やたらトゲトゲした服を着てバイクにのったモヒカンの男が「ヒャッホー」とか言いながらやってきて、水も食料も奪われてしまうのではないかと心配するくらい、世紀末だ。
中田島砂丘、それは最後のフロンティア。
朝ごはんまでご馳走になったEins、予定のついでに中田島行きを強行してくれた安藤くん、ディ・モールト グラッツェ!
おかげで取材クオリティの写真がたくさん撮れました。
- ■2006-02-27
- 日光その他旅行伝説
二泊三日の修学旅行研修旅行に行ってきました。
関東方面への旅です。
まず降り立ったのは栃木県・那須高原。
「日光の権現、宇都宮、那須の湯泉大明神、この矢はずさせたもうな」といって扇を射落とした那須与一ゆかりの地。
えっと、そう、よいちの弓の与一。
なんでもここは、九尾の狐の伝説にも深いかかわりがあるらしい。
そんな那須・塩原には、「木の葉化石園」という博物館があるってばよ。
いろんな化石が展示してある地味目な観光スポットだってばよ。
語尾が変わったのには深い意味はないんだってばよ。
そんなナイススポット、木の葉化石園で見かけたモノ。

シーラカンス えー、生きている化石の化石です。
要するに、えーと、どういうこと?
さて気を取り直して、我々一行は龍王峡経由で鬼怒川温泉へ。
宿では、毎年恒例の麻雀大会が行われるらしい。
今年エントリーしたのは、組織のトップ3と4と5、そして俺。
待って待ってちょっと待って。
どう見てもカモです、本当にありがとうございました。
そんなプレッシャーのなか始まった麻雀ですが、「誰にもふらず、一度もあがらず」という、接待プレーからはかけ離れた戦いが続きました。
オーラスでようやくリーチ・タンヤオ・ピンフ・ドラ1というなんの飾り気もない役を完成させることができ、なぜか2位で終了しました。
接待麻雀のかけらも感じられねぇ!
鬼怒川温泉湯けむりフリテン事件の夜が開け、二日目。
素晴らしい好天に恵まれ、日光方面へ向かいます。
いろは坂をくねくねと越えて、辿り着きました、華厳。
ヤバイ。華厳ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
華厳ヤバイ。
まずデカい。もうデカいなんてもんじゃない。超デカい。
完全に言葉を失った。そりゃあ人生だって不可解になるよ。
霧氷のキレイな中善寺湖周辺の散策を終えると、バスはふたたびいろは坂をくねくねと降り、日光東照宮へ向かいます。
日光東照宮では専門のガイドさんがつき、解説をしてくれます。
案内されて、入り口の五重塔まで来ました。
「ソレェデハ、ゴジューノトーノ、セツメェヲ、サセーテイタダキマス」
えっ、何、いきなりキルビル?
すごいアクセント!
チャイニーズだこのガイドさん!
「ジュバンニ、ミザールー、イワザールー、キカザールーデス」
やべえ、俺たちチャイナの人に日本文化を解説されてるぞ!
ど、どういう事だ!
訪ねてみたら、シーズンオフだから人手がなかったらしい。
数奇な運命だ。

眠り猫 「ネムーリー、ネコサマーノ、チョコクデス」
ゴメンいま後ろの方から「あれ中国語?」って聞こえた。
一応日本語だから!
ていうか俺たち全員、中国人観光客だと思われてるなコレ!
一応日本人だから!
シズカ・アラカワだから!イナ・バウアーだから!ねっ!
そんなわけで日光東照宮、ぜんぜん覚えてません。
バスは日光を抜けて彩の国へ。
さいたまスーパーアリーナ内のジョンレノンミュージアムを観光し、最後の部屋の迫力に圧倒されつつ、新都心の夜はふけていった。
三日目はうってかわって大雨。
東京都三鷹市へ向かいます。
目的地は意外にもこちら。

なんか立ってるー!! 「三鷹の森ジブリ美術館」ッ!
凄まじい破壊力を持つロボットの兵隊だよ!
こいつが空から見下ろしていなければ、誰もジブリ美術館を信じはしなかったろう。
この体が金属なのか粘土なのか、それすら我々の科学力ではわからないのだ。
アニメ映画が作られる過程がわかる展示物がいっぱいあるけど、僕の足は最初の部屋でストップしっぱなしだった。
だってだって、壁いっぱいに張られた設定資料ラフ画!
DIE・興・奮!
パズーのかばんって何でも出てくるかと思いきや、入ってるものは意外と整合性が取れてるのね!
そして机の上に置かれた謎のファイル!
これジブリ映画の絵コンテだ!
あはぁいかん、涙出てきた。
全おみやげの80%(ラピュタ絵コンテ含む)をここで購入し、帰路についたとさ。
やれやれ、また行きたいところばかりだったぜ。
関東方面への旅です。
まず降り立ったのは栃木県・那須高原。
「日光の権現、宇都宮、那須の湯泉大明神、この矢はずさせたもうな」といって扇を射落とした那須与一ゆかりの地。
えっと、そう、よいちの弓の与一。
なんでもここは、九尾の狐の伝説にも深いかかわりがあるらしい。
そんな那須・塩原には、「木の葉化石園」という博物館があるってばよ。
いろんな化石が展示してある地味目な観光スポットだってばよ。
語尾が変わったのには深い意味はないんだってばよ。
そんなナイススポット、木の葉化石園で見かけたモノ。

シーラカンス
要するに、えーと、どういうこと?
さて気を取り直して、我々一行は龍王峡経由で鬼怒川温泉へ。
宿では、毎年恒例の麻雀大会が行われるらしい。
今年エントリーしたのは、組織のトップ3と4と5、そして俺。
待って待ってちょっと待って。
どう見てもカモです、本当にありがとうございました。
そんなプレッシャーのなか始まった麻雀ですが、「誰にもふらず、一度もあがらず」という、接待プレーからはかけ離れた戦いが続きました。
オーラスでようやくリーチ・タンヤオ・ピンフ・ドラ1というなんの飾り気もない役を完成させることができ、なぜか2位で終了しました。
接待麻雀のかけらも感じられねぇ!
鬼怒川温泉湯けむりフリテン事件の夜が開け、二日目。
素晴らしい好天に恵まれ、日光方面へ向かいます。
いろは坂をくねくねと越えて、辿り着きました、華厳。
ヤバイ。華厳ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
華厳ヤバイ。
まずデカい。もうデカいなんてもんじゃない。超デカい。
完全に言葉を失った。そりゃあ人生だって不可解になるよ。
霧氷のキレイな中善寺湖周辺の散策を終えると、バスはふたたびいろは坂をくねくねと降り、日光東照宮へ向かいます。
日光東照宮では専門のガイドさんがつき、解説をしてくれます。
案内されて、入り口の五重塔まで来ました。
「ソレェデハ、ゴジューノトーノ、セツメェヲ、サセーテイタダキマス」
えっ、何、いきなりキルビル?
すごいアクセント!
チャイニーズだこのガイドさん!
「ジュバンニ、ミザールー、イワザールー、キカザールーデス」
やべえ、俺たちチャイナの人に日本文化を解説されてるぞ!
ど、どういう事だ!
訪ねてみたら、シーズンオフだから人手がなかったらしい。
数奇な運命だ。

眠り猫
ゴメンいま後ろの方から「あれ中国語?」って聞こえた。
一応日本語だから!
ていうか俺たち全員、中国人観光客だと思われてるなコレ!
一応日本人だから!
シズカ・アラカワだから!イナ・バウアーだから!ねっ!
そんなわけで日光東照宮、ぜんぜん覚えてません。
バスは日光を抜けて彩の国へ。
さいたまスーパーアリーナ内のジョンレノンミュージアムを観光し、最後の部屋の迫力に圧倒されつつ、新都心の夜はふけていった。
三日目はうってかわって大雨。
東京都三鷹市へ向かいます。
目的地は意外にもこちら。

なんか立ってるー!!
凄まじい破壊力を持つロボットの兵隊だよ!
こいつが空から見下ろしていなければ、誰もジブリ美術館を信じはしなかったろう。
この体が金属なのか粘土なのか、それすら我々の科学力ではわからないのだ。
アニメ映画が作られる過程がわかる展示物がいっぱいあるけど、僕の足は最初の部屋でストップしっぱなしだった。
だってだって、壁いっぱいに張られた設定資料ラフ画!
DIE・興・奮!
パズーのかばんって何でも出てくるかと思いきや、入ってるものは意外と整合性が取れてるのね!
そして机の上に置かれた謎のファイル!
これジブリ映画の絵コンテだ!
あはぁいかん、涙出てきた。
全おみやげの80%(ラピュタ絵コンテ含む)をここで購入し、帰路についたとさ。
やれやれ、また行きたいところばかりだったぜ。
- ■2005-02-28
- 関東見聞録
ファミコンの「東方見聞録」の主人公って「とうほうけん ぶんろく」なんだよね。そういうセンスは大好きだな。
さて、ここ数日間、関東のほうに行って参りました。
お世話になった方々には厚く御礼申し上げます。
東京ネズミー海で、地中海風の街並みを一望できる砦に陣取っていると、すぐ上のほうに、センターオブジアースに乗った人が急降下していくのが見えます。
10秒に1回くらいのペースで、人が落ちていくのを見ていると、「愚かな人間どもが堕ちていきおるわ…フフ…」という気分になることうけあいです。
つい数時間前には自分も急降下していたことには目をつぶっています。
実は並びなおして2回も急降下していたことには目をつぶっています。
あと、葛西臨海公園の水族園でホンソメワケベラを見たときに、「ホンソメワケベラ」という単語に対して尋常でない懐かしさを感じたんですが、誰か「ホンソメワケベラ」という響きがなぜこんなにも懐かしいのか僕に教えてくれる人はいませんか。
さて、ここ数日間、関東のほうに行って参りました。
お世話になった方々には厚く御礼申し上げます。
東京ネズミー海で、地中海風の街並みを一望できる砦に陣取っていると、すぐ上のほうに、センターオブジアースに乗った人が急降下していくのが見えます。
10秒に1回くらいのペースで、人が落ちていくのを見ていると、「愚かな人間どもが堕ちていきおるわ…フフ…」という気分になることうけあいです。
つい数時間前には自分も急降下していたことには目をつぶっています。
実は並びなおして2回も急降下していたことには目をつぶっています。
あと、葛西臨海公園の水族園でホンソメワケベラを見たときに、「ホンソメワケベラ」という単語に対して尋常でない懐かしさを感じたんですが、誰か「ホンソメワケベラ」という響きがなぜこんなにも懐かしいのか僕に教えてくれる人はいませんか。